【 フ ァ ミ コ ン 】
任天堂・ファミリーコンピュータ(ファミコン)の、いわゆる正式なゲームソフトの製造・販売に関わった経験をお持ちの人力検索機諸兄姉にお訊ねする。ここで云う経験とは、最低でも一つのプロジェクトに始終携わったものとする。また若し可能であれば、どのセクションで関わったかも、併せてお答え願いたい。
【質問】
ファミコンゲームソフトの製造・販売が完全に終了し、これの流通と云える物も凡そ失われた今、尚も熱狂的なファン・または懐古嗜好等々の手合いから新たに生まれるファンが、今や入手困難なゲームソフトを個人的に愉しむべく、いわゆる『エミュレータ用ROMイメージの違法入手』という行為に走るケースが在る。
飽くまでこの、ファミコンのケースに限った視野でお答え頂きたいのだが、この著作権侵害行為を、個人的にどう思われますか。
○はてな銭は有効回答に等分配とする。手持ちが少ないのでご意見等はいわし煮願いたい。
○URLは思い入れの深いファミコンタイトルかなんかで
(例:http://www.hatena.ne.jp/ダッシュ野郎)
ファミコンソフトを販売していた経験があります。
『エミュレータ用ROMイメージの違法入手』このやり方は一般書店にある雑誌「ゲームラ●」で多くの人が知ることができてしまます。
他にも様々なソフトをコピーするのを幇助する雑誌が堂々と並べられています。
「コピーは違法だがそのやり方を書いた書籍を販売するのは違法ではない」
これは明らかに矛盾していると思います。
書籍を規制してもネットで情報が得られます。
不法コピーの情報を漏らしただけで違法というくらいのことをしないと解決しないのではないでしょうか。
ファミコンの頃と比べてソフトウェアに対する価値観がかなり変わったと思います。
パソコンの頃からコピーには悩まされましたが、ファミコンはカートリッジにすることで手軽に遊べてコピーしにくい市場を作ったことがゲーム産業をここまで発展させた大きな理由だと思います。
ただインターネットが普及してから、プレイヤーはもっと手軽で安価に暇を潰せるネットや携帯に流れていったのだと思います。
パッケージソフトも安くすることで、購入しやすくなりましたが、すぐ頭うちになることはだれにもわかってたんだと思います。ただ消費者がいるところに商品を供給することで日々食いつないでますので、やれることはやらないと、という意識なのだと思います。
これからのゲームソフトは商品価値を持たせることに工夫する必要があると思います。
個人的には過去の作品は単純に遊んでもらいたいですが、エミュレータで遊ぶ分には過去の作品でお金がほしいという意識はありません。
ただ、それが別な場所で再利用される場合には別です。少なくとも再利用する場を作った人にはお金が落ちる必要があると思います。
ゲームは20年ちょっと作っています。いまだに開発業務しています。元々はプログラマしてましたが、会社になってからはなんでもやってます。
販売経験者です。
まず違法/合法の線引きを決めておく必要があると思います。
オリジナルとなる本体/ソフトを所持していてそのROMイメージを作成する事は「私的複製」の範囲として解釈され、法的な問題は有りません。
が、オリジナルを持たずにそのコピーを入手/所持する事は黒に近いグレーゾーンに突入します。
で、これらを配布・公開することが違法なのは言うまでも無く。
さて、オリジナルを持たずにコピー品を所持する事をどう思うかと言う質問ですが、つまり上で述べたグレーゾーンをどう解釈するか、と言う事になりますね。
個人的には「著作権違反幇助(Winny開発者がこの容疑で逮捕)」に当たる可能性があるが現実的には現時点では黙認されると思います。
1)違法な所持者を見つけることが困難
2)見つけたとしても実害が無いので、親告罪である著作権法違反に問われる可能性が薄い
(違法所持者の発見は困難であることを考えればコスト的にも恐らく見返りの無い行為)
「現時点で」と限定するのは、これからこの問題を囲む状況が変化する事が明らかだからです。
任天堂の次世代機が過去のハードで発売されたソフトのエミュレータを積むと発表していますが、
これが正式に稼動すればROMイメージの配布サイトのほうは明らかに著作権者の持つ権利を侵害し、
損害を与えていると解釈できますから、違法行為であり取り締まりの対象になります。
そうなれば配布サイトはより地下に潜るか消えて行くしかありません。
任天堂次世代機のエミュレータ用のソフトはダウンロード販売とのことなので、恐らく1タイトル当たり数百円程度で済むはずです。
既に開発費の回収を終え販売そのものをしていないのですから、決済方法などによっては100円を切るかもしれません。
僅かばかりの対価で合法に楽しむか、無料の違法行為に走るか。後者のリスクはあまりに大きいと思います。
結論としては「目くじらを立てる必要は無し。ただしエミュレーター所持者はホドホドに楽しんでおけ。」ですね。
http://www7.big.or.jp/~sosan/games/saratomafc.html
サラダの国のトマト姫(ファミコン版) 攻略チャート
当時某出版社に勤めており、コンピュータ雑誌系の編集部に在籍していたのですが、その頃は割とよくあった話なんですが、プログラマーと言う意味ではプロではない(FCゲーム専門のという意味では存在すらしなかったかも)我々が高々数名単位のチームでゲームを製作する、と言うことは良くありました。
粗製濫造の時代で、1000本あまりも発売されたFCソフトの一端ではあったとはいえ、今となっては良い思い出。
著作権等には実におおらかな時代でした。ですから、後のことを考えてはっきりと権利の所在を明確にしておく、という考えにはいたらなかったのかもしれません。
それは私たちのチームや、私たちの会社だけではなかったと思います。
私が「カラオケの特許をとらなかった」、という立場なら今激しく公開してるかも知れませんし、
私たちの作ったソフトが「ドラクエ」とかだと話は変わって来るかもしれないですが、
果たして日本で何人のヒトが買ってくれ、記憶に残してくれてるかもわからない私たちの仕事が、何らかの形でもう一度今の時代に少しでもかえりみられる機会が得られるなら、
私としてはこの「著作権侵害行為」は是とは言いませんが目くじらを立てるほどのことではないように個人的には感じます。
多分額も知れていることだろうし。
http://www.hatena.ne.jp/ファミリースクール:detail]
違法行為自体は本当に許せないです。
必要だったら高くても買え、と思ってます。
ただ、ニーズを無視し続けた任天堂に非が全くない訳ではない、とも思ってます。
そう言う意味でレボリューションに期待。
現行のエミュレータを超える使いやすさや、懐古趣味をくすぐるようなオマケの+α(ミニパンフとか消しゴムとか)を提供するなどして、違法行為を犯す意味が無い空気を作って欲しいと思っています。
いやエグゼドエグゼズは随分やりましたよ。