理解のための準備運動に最適とおもうSFを教えてください。今までは国産のわかりやすいSFしか読み解いていません。
イーガンの世界に慣れるために,しあわせの理由,宇宙消失あたりをまず読んでみると良いと思います.
プランク・ゼロ (ハヤカワ文庫 SF―ジーリー・クロニクル (1427))
イーガンと並んで賞される、この辺のハードSFはいかがでしょうか?
頭の柔軟体操になるかと。
テッド・チャン「あなたの人生の物語」
スティーヴン・バクスター「プランク・ゼロ」
こういう方々もいらっしゃるんですね。
「あなたの人生の物語」なんてタイトルだけで格好よくて気になります。
ハードSFなんて今迄全然縁のないジャンルでしたがこれを機会に色々触れてみたいと思ってます。
回答ありがとうございました。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))
ちょっと古いものですが。
ご回答ありがとう御座います。
古いものとのことですが、むしろ発売から時間がたった作品達ってもうどこから手を付けていいのわからないので、とても嬉しいです。
ありがとうございました!
随分悩んだんですが、上記3作を挙げてみました。
「クリスタル・サイレンス」藤崎慎吾
解説にはこの作品を読んだ後にディアスポラを読んで欲しいといとう記述があったので最初に思いつきました。
いきなり海外SFの少し固めの訳文より、まずは国産で本格をがんばってる方のもいいかなと。
基礎の概念に似たものがありますから、そういう部分での準備体操にいいかもしれません。
「ブラッド・ミュージック」グレッグ・ベア
いっそ「ニューロマンサー」まで還ろうかと思ったんですが、
ネットワーク理論というか、宇宙論というか・・・
その辺りの思想的な部分の基礎がこの本にあるように思いますので、
一読されてはと思います。
「火星年代記」レイ・ブラッドベリ
敢えてここを挙げてみました。
ディアスポラは実験小説群で構成されているというイメージなんですが、
そういった連作形式のSFという部分でとても優れていると思うので。
ここからは蛇足として。
私が最初に質問者さんの質問を見て思ったのは、
なぜこの人は国産SFからいきなりイーガンに手をつけようと思ったんだろうということでした。
個人的にはイーガンは色々読んだ人が行き着くところというイメージなので(*^。^*)
正直海外SFにはもっとドラマティックで読みやすい作品がたくさんあるので、
いきなりイーガンを読んで「やっぱり海外のは難しいや」ってなってしまわないのかなぁと思いました。
なのでもっと色々紹介したいのですが、これまでに読まれた国産SFもどんなものかがわからないので、傾向が把握できず・・・。
今回はこの3作に絞らせていただきました。
未読ばかりです。ありがとうございます。
クリスタルサイレンスは現在図書館にリクエストを出している最中です。はやくきてほしい。
「ブラッド・ミュージック」本屋で探してみますね。ネットワーク理論についてはもう何処から頭を動かせばいいのか途方にくれていたので、とてもありがたいです。
「火星年代記」は遠い昔に読んだ記憶があります…、もっかい読み直そう。
何故いきなりイーガンかというのは(私もずいぶん無謀なことしたなあと思っていますが)絶賛されているレビューばかりを見たのとちょうど行きつけの本屋で平積みになっていたというただそれだけの理由です。表紙も素敵だったので、ついレジに出してしまいました。
今までの読書傾向は、本当に分かりやすいものしか手を出していなくて、森奈津子さんや小川一水さん、米田淳一さん、神林長平さん、冲方丁さん、星新一さん、新井素子さんなどくらいしか読んでいません。あとはフィリップ・K・ディックとレイブラットべりをちらほら…というところでしょうか。
そんな経験地ではディアスポラはほんっとうに難しいのですが、でも折角手に取る機会があったのだから、ちゃんと読み解いてみたいと思っているのです。今迄SFというジャンルはぼんやりとしか触れたことがなかったので、これをチャンスにしようという下心もあります。
丁寧なご回答ありがとう御座いました!
http://d.hatena.ne.jp/ita/00010205
ディアスポラ数理研 - JGeek Log
名作なんで既に読んでらっしゃるかもしれませんが。
自我を持つ機械、超知性の痕跡など共通する
テーマが多くあります。同名の映画よりは
説明が親切で分かりやすいと思います^^;
あとはすでに挙げられていますが
イーガンの短編集ですね。イーガン作品では
「意識とは何か」「幸せであるとはどういうことか」
といったテーマがくり返し扱われていて、ディアスポラ
も例外ではありません。それらのテーマを個別に
味わうには二冊の短編集が最適と思います。
それと作品中の数理的なネタですが、これは
はっきりいってレベル設定高すぎで過去のSFを
読んでどうなるという代物ではないです^^;
解説にある通り、とりあえず飛ばしても作品の
テーマを楽しめます。もしその部分も味わい尽くそう
ということでしたら、拙サイト
http://d.hatena.ne.jp/ita/00010205
へお越しくださいませ。
有名な名作ですが、未読です。映画のほうを見た記憶がおぼろげ〜にしかないので、こんど古本屋さんで探してみます。
そして、やはり短編集ですね。…探して簡単に見つかるだろうか。
数理的ネタはもう「文型小娘には読むなってことなの?それともマジで泣けって言ってるの?」と本に愚痴るくらいにお手上げだったので飛ばしまくっていましたよ。とほほ…。itaさんのサイト、がっつり活用させていただきます!!
ご回答ありがとう御座いました。
鼠と竜のゲーム―人類補完機構 (ハヤカワ文庫 SF 471)
再度失礼します。
ハードSFに馴染みがあまりなければ、初めはこの辺から読み進まれてはいかがでしょう?
(私自身この辺をよく好んで読みます)
異星の客:巨匠ハインライン、こちらの1冊をお薦めします。ヒューゴー賞受賞。
エンターテイメント性が強いのであっという間に読めちゃいます。
鼠と竜のゲーム:
色んな造語が出てきて読んでいて楽しい短編集です。
ユービック:ディックが初読でしたらこちらをお薦めします。
予知能力者・預言者狩り・時間退行・ユービック。
難解さも無く、しっかりとしたSFの一冊に仕上がっています。
わざわざ再回答ありがとう御座います。じつはちょっと待っていました(笑)
造語が出てくるというのは私の中で大きなときめきどころなので、わくわくしています。面白そうだ〜。ディックは昔読んで「この人とは仲良くなれるきがしない…」と思ったこともあるのですが、時も経ったので再チャレンジしてみようかな。
なるほど。作家に慣れることからはじめるといいのですね。ありがとう御座います。