ずっと昔から思っていたのですが、トヨタとか「クルマの序列」みたいなものが歴然とありますよね。
そういうとき、「頂点のクルマ」をデザインするのと、「中くらいの位置のクルマ」をデザインするのと、どちらが難しく、またどんな気持ちなんでしょうか。
少し前の名前で恐縮ですが、コロナは、カローラより上だけど、マークⅡよりはかっこよくできないんですよね。カリーナとかも。それってすごく難しくないでしょうか・・??
一般論でなくて、個人的な思い出なのですが、子供心に「すごくカッコよくなった」と思ったこと。
1950年代後半、トヨペットクラウンといえば高級車でした。そして、1957年の初代コロナ(ST10型)は、まるっこくて、格好が悪いと思いました。両者ともhttp://www.toyota.co.jp/Museum/data/a03_08_7.html参照。
ところが、1960年、クラウンはほとんど変わらないのに、コロナ(PT20型)はスマートで格好よかった。両者ともhttp://www.toyota.co.jp/Museum/data/a03_09_2.html#5参照。このサイトでは
急増する小型車市場で苦戦を強いられたコロナPT10型の陰で着々と開発が進められたPT20型(ニューコロナ)は、オーナーカーとしての自信作であった。
と書いてあります。おそらく、同じ名前ですが、別チームで進めたのではないでしょうか。
私は車メーカーの関係者じゃありませんから、あくまで想像ですが。
ある車の開発に携わるチームはその車のデザインにベストを尽くしていて、他の車にはかかわらないのじゃないでしょうか。
序列によってわざとかっこ悪く作るようなことはしないんじゃないかな。
ただし、デザインの「豪華さ」は序列をつけているように感じます。
例えば、ホンダ車を見ていると(大きい)レジェンドより(小さい)シビックのほうがかっこいいと私は感じます。
かっこいい、悪い、は個人の感覚ですからあまり自信はありませんが。
だといいな、と思ってるんですが、もしも「かっこよく作っちゃった」なんてことは起こらないのでしょうか。
空想なんですけど、「あーしたいこーしたい」と思っても「○○だからダメ」というような、コントロールしている部署はないのでしょうか。
もちろん「かっこいい」は主観ではあるのですが、でも客観的に見て、近いレベルのクルマでもちゃんと序列があるようにみえるのですが、気のせいでしょうか・・。
デザインのベクトルは「カッコイイ」だけでは無いので、難しさの比較や優劣はつけられないと思います。
自分の好きな車や頂点な車?を手掛ける事ができれば、モチベーションはあがるでしょうが、それだけだと思います。
デザイナを始める前に、スポーツカーをデザインしたい、軽トラなんか嫌だ。だって軽トラはカッコ良くデザインできないじゃないか。と思う事はあると思います。
しかしデザインというのは、コンセプトに基づいて行うものなので、どうしてその車がそのデザインなのか、根本を理解しなければならないです。
スポーツカーとファミリーカーはなにが違うのか。
ユーザーは何を求めているのか、自分のデザインする車の存在価値はなんなのか…そういったことを考えながら作っていくものだと思います。
コロナの購買層である人たちは、カローラより上が良いけれど、マークIIほどシャープなものは求めてない。
だったらそういう人たちは、どんなデザインが良いのだろう?と考えてでた答えが、あのフォルムなのだと思います。
あと、「難しさ」は個人のデザインの得意分野に大きく左右されると思います。
ちょっと野暮ったいくらいの暖かいデザインが得意な人。
理解すらされないほど前衛的なもの、シャープでカッコイイもの、かわいいもの、それぞれ得意分野があるので、それに外れたものを要求されたときに「難しい」と感じるのだと思います。
たまにどんなデザインを要求されても最高レベルのものを作る人がいますが、それは「天才」なのだと。
>コロナの購買層である人たちは、カローラより上が良いけれど、マークIIほどシャープなものは求めてない。
だったらそういう人たちは、どんなデザインが良いのだろう?と考えてでた答えが、あのフォルムなのだと思います。
なるほどと思いました。
デザインは「結果」なんですね。
で、その結果、下のクラスのクルマが上のクラスのクルマを超えてしまう・・、ということは、コンセプトの段階であり得ないことなのでしょうか。
デザインは、まずその車のコンセプトありきだと思います。
その車のターゲット層、価格帯、1台あたりの生産コスト等が決まっていて、その中でマーケティングの結果現在求められているデザインを・・・というところではないでしょうか?
(知人にメーカー勤務の人間がいるので聞いてみたら、そんな様なこと言っていました)
車の形状を決めるボディ部分を成型するための型が必要ですが、
これを新規に作るよりはなるべく流用出来た方が、販売価格を抑えることができます。
こういうコスト面での制約の中でのデザインを要求されているのではないかと思います。
先日、光岡自動車が大蛇の販売を発表しましたが、ああいった採算度外視なデザインの車を作れるのは、光岡ならではで大きなメーカーではできないよなぁ、というのが個人的な感想でした。
やっぱり「必然的に」「落ち着くところに落ち着く」のですね。
意図的にして(あえてかっこわるく)しているのなら嫌だなと思って質問をしてみました。
メーカーの方に間接的に聞けてうれしいです。
ありがとうございました。
一般論でなくて、個人的な思い出なのですが、子供心に「すごくカッコよくなった」と思ったこと。
1950年代後半、トヨペットクラウンといえば高級車でした。そして、1957年の初代コロナ(ST10型)は、まるっこくて、格好が悪いと思いました。両者ともhttp://www.toyota.co.jp/Museum/data/a03_08_7.html参照。
ところが、1960年、クラウンはほとんど変わらないのに、コロナ(PT20型)はスマートで格好よかった。両者ともhttp://www.toyota.co.jp/Museum/data/a03_09_2.html#5参照。このサイトでは
急増する小型車市場で苦戦を強いられたコロナPT10型の陰で着々と開発が進められたPT20型(ニューコロナ)は、オーナーカーとしての自信作であった。
と書いてあります。おそらく、同じ名前ですが、別チームで進めたのではないでしょうか。
ありがとうございます。
車社会が成熟する前は、こういうこともあったんですね。なんだかホッとしました。
ありがとうございます。
車社会が成熟する前は、こういうこともあったんですね。なんだかホッとしました。