(1)あなたの性別
(2)異性の心理をよく理解していると思う小説家の名前
(3)2で解答した作家の、異性に対する理解が読み取れる作品名とその感想。どういったところがそう思わせるのか。ネタバレしての解答も可です。
※当然ですが、解答者が男性の場合は【女性作家】を、解答者が女性の場合は【男性作家】を紹介してください。
※「異性に対する理解」というのは、異性を誉めるとか思いやるという意味ではありません。あくまでも異性がどういう生き物であるかを理解して、不自然なく描写できているかがポイント。
【ちなみに】質問者である私は女ですが、御手洗シリーズで有名な作家である島田荘司先生は女のことがよくわかっているなと思いますよー
私が(女性です~)うーんと思ったのは、J,Dサリンジャーです。
若い男性が主人公のものがよく知られていますが脇役の女性の描写が凄いな、と。時代が古いんですが、その中で一人立ち上がろうとする女性のたくましさとか、潔癖さが美徳にならないところとか。リンクはこれでいいのかな、、
特にこの短編集のタイトル作など。主人公と、もう一人の女性の、なんというか自分の女性性を使って人を(無意識に)操るやり方が、こういうところ見られてたのかと思いました。
おお、サリンジャーですか!
今までに「ライ麦畑でつかまえて」などを読みましたが、今回ご紹介いただいたのも是非読んでみたいです。ありがとうございました(^^)
(1)♂
(2)♀樋口 一葉
(3)《にごりゑ 18950920 博文館「文芸倶楽部」第一巻九編》
絵空言や空想、ましてや図書館や研究室から、文学は生まれない。
現実に身を委ねると、もっともらしい成りゆきに目を奪われます。
いままさに虚か実かというような緊迫感が、文学だけの命題です。
ひややかに突きさすような視線が感じとれる、恐るべき女性です。
http://q.hatena.ne.jp/1165228713
ただいま質問中!《われから 189605‥ 文芸倶楽部》⇔《一葉日記》
ほほう、樋口一葉ですか!彼女の「男性」の表現、是非とも確認したいと思います。
(1)あなたの性別
男
(2)異性の心理をよく理解していると思う小説家の名前
村上春樹
(3)2で解答した作家の、異性に対する理解が読み取れる作品名とその感想。どういったところがそう思わせるのか。ネタバレしての解答も可です。
『国境の南、太陽の西』
村上春樹さんの作品の中ではあまり評価されていないみたいですが僕は好きな作品です。幼馴染の女の子が、一緒によく遊んでいた時にこんな事を考えていたのか、という事が分かりました。女の子にも激しい性欲ってあるんだな、と思った作品です。(それだけじゃないですけど、この本を読んだ感想は)。
すみません、質問文を読んでください(^^;)解答者が男性の場合は【女性作家】の紹介をお願いします。
haru-taka 様がご存知の【女性作家】の中で、「この人の書く男性像は男が読んでも違和感がない、リアルだ!男というものがよくわかっている!」と思われる女性作家の紹介をお待ちしています。再回答される場合は下のコメント欄をご利用下さい。その場合はポイント配布させていただきます。
【追記】
コメントのほうで再度解答をいただきました。ありがとうございました(^^)
(1)男
(2)ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
長い間、女性であることを隠していたSF作家として有名です。 「ヘミングウェイの作品が男にしか書けないように、ティプトリーの作品も女に書けるわけがない」「最近のマシなSF作家はティプトリー以外は女性ばかりだ」とまで言われたほどの化けっぷりです。
(3)女性であることが発覚するまでに書かれた作品集です。
・ダイナミックなロマンチシズムと、それが破れる喪失感
・誘惑される感覚や抑え難い性衝動の描写
・女の理解困難さ、女からの疎外感の描写
などが『男性的』な特徴として挙げられると思います。
ほーー!外国の作家さんの紹介をいただけると思ってなかったので感謝です!是非読んでみますね。女であることを隠していたということは、逆に男と主張しても問題ない作風でいらっしゃったのでしょうね!
(1)女
(2)男 筒井康隆
(3)家族八景
七瀬という若い女性が実は相手の心を読み取れるエスパーだというストーリーです。
家政婦として色んな家に入り、そこでの描写があるのですが、美人の彼女に男性が色んな妄想を抱くわけです。
七瀬はそれが聞こえているのですが、それに対して七瀬=女性がどう心で感じているかみたいなのが当たり前に描かれてます。
上手なのでストーリーに引き込まれる感じで男性が書いたと思えませんでした。
紹介をありがとうございます!
筒井先生は、名前のみ知っていた作家さんだったので興味津々であります!これを機会に是非よみますねvvv
(1)あなたの性別
→男です。
(2)異性の心理をよく理解していると思う小説家の名前
→三浦綾子先生。
(3)2で解答した作家の、異性に対する理解が読み取れる作品名とその感想。どういったところがそう思わせるのか。
→この先生の作品の全般においてそれは感じることができると思います。しかし、自分がこの先生の作品の一番最初に読んだ『塩狩峠』がやはり一番センセーショナルでした。
自分と同じぐらいの年代の男性を主人公として書かれた作品なのですが、自分がいろいろと煩悶していた事が如実に書かれていて、どうしてこの方はここまで男性心理の奥底、特に性に対する感情を図れるのだろうと感動しました。
この他の作品においても、男性の気持ちの奥底に迫る作品がとても多いです。
三浦先生のご紹介ありがとうございます!「氷点」を読んだ際に、その業の深さに感動したのを思い出しました(^^)「塩狩峠」ですが、なんとタイミングのいいことに先日図書館から借りてきたばかりなので是非読みますね。三浦先生は男性心理の理解が深い方だったのですねー(^^)この質問してよかったです。
ちなみに、三浦先生の書くいわゆる「悪い」タイプの女たちの思考回路は、女という生き物の性を非常にうまく描写していると思います。「氷点」の
陽子の母親とかはそれの典型かもしれません。
(1)女
(2)津原泰水
(3)赤い竪琴
少女小説家として津原やすみ名義でデビューし、長い間その存在を女性作家だと信じて疑いませんでした。現在津原泰水に名前変更した作品群においても描かれる女性はとても男性作家が書くものとは思えない描写が多数でてきます。男性が想像で描くような女性らしさとは全く違う、本当の意味で素の女性の考えてることが書ける作家だと思います。
おお、なんと少女小説家でデビューされた方ですか!津原やすみというお名前からは普通、女性を想像しますよね!
>男性が想像で描くような女性らしさとは全く違う
とくに上記の点に興味深々です。紹介をありがとうございましたv
(1)あなたの性別
男
(2)異性の心理をよく理解していると思う小説家の名前
氷室冴子
(3)2で解答した作家の、異性に対する理解が読み取れる作品名とその感想。どういったところがそう思わせるのか。ネタバレしての解答も可です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E3%81%8C%E3%81%8D%E3%81%9...
主人公の杜崎拓が、二人の女性(武藤里伽子・津村知沙)にいいように振り回される物語です(笑)。里伽子も知沙もわがまま放題なのですが、それに付き合う主人公の心情描写が秀逸でした。「なんで僕なんだよ…」とぐだぐだ思いつつも、なんだかんだで二人の望むことをきっちりやってのけるのが彼のスゴいところです。
世の男性全てがこの主人公と同じ考えを持つとは思いませんが、この手の女性に振り回されて同じ思いをしている男性も少なからずいるのではないでしょうか。心当たりのある男性は苦笑ものの小説です。
「海がきこえる」大ファンです・・・!!!なんだかこの紹介いただけてすごく嬉しいです。氷室先生の書く男性って、男性からみてもリアルなんですね(^^)
確かに、拓は振り回されてやや(すごくか?)損していますよね・・・(^^;)こういう想いをされている男性はけっこういそうですよね。
ちなみに女であるわたしには、里伽子やIIに登場した知沙の行動原理は非常に理解できたり・・・(^^;)とにかく頑張れ拓!ですねv
(1)女です。
(2)北村薫
(3)全体的にどの作品も、女性視点を書くのが上手いな、と思うのですが、
デビュー作を含む円紫さんシリーズ(「空飛ぶ馬」「夜の蝉」「秋の花」「六の宮の姫君」「朝霧」)では、主人公の大学生の心情や行動をよくとらえていると感じます。
「スキップ」では、高校生が突然時間を飛び越えて40代で子どものいる状態になってしまうのですが、
急にそのような状況を受け入れざるを得ない心境の変化が細かく描かれていて、葛藤などもとても共感できるものでした。
紹介をありがとうございます(^^)
北村先生は読もう読もうと思いつつ月日を過ごしてしまった作家さんなので、これを機会に読んで見ますv
(1)女
(2)ジョン アーヴィング
(3)『ガープの世界』
「女がどういう気持ちがするかなんて、わたし、知らないわよ。少なくとも、女だからどういう気持ちになるべきかということ、わたしの知ったことじゃないわ。」ってせりふがあるのですが、またこの発言をしているのが性転換手術をした男だというのが怖いな、と。
女の打算もなにもかもすべて見破って男は転がされているんだよ、という考えにもなれるし、さらにそれでも転がされている、とも考えられますし、さらにそのしたに打算がもう一層あるのが女だ、とも捕らえられてほんとに怖いです。
この小説自体がぱっと見フェミニズム万歳小説なのですが、なかなか嫌なところもついてきます。女がどういう生き物であるかを描写した点がほんとに巧み。主人公が自分の母親の女性しかでられない告別式のようなものに女装して出席して、その参列者の女性にボコられる様は頭抱えたくなるほど秀逸です。
まだアーヴィングの賞味期限はきれてないです。
ジョン・アーヴィング存じております!
>さらにそのしたに打算がもう一層あるのが女だ
この説明がぐっときました。アーヴィングがとても女性心理の追求が巧みだからこそこう思わせることも可能なのでしょうし(^^)
(1)女
(2)花村萬月
(3)皆月
この作品をはじめて読んで花村作品にはまったので。
女性の汚い部分や、性の奥深いところまでよく描けていると思います。王国記シリーズも様々なタイプの女性が出てきますがそれぞれの心理描写が上手く描けていて、私の中に何人かいるタイプとかぶると感じる事も多いです。
おお、花村萬月先生きましたね。花村先生は「二進法の犬」のみ読んでいて、紹介いただいた本はまだ読んだことがないのです(^^)
>それぞれの心理描写が上手く描けていて、私の中に何人かいるタイプとかぶると感じる事も多いです。
花村先生はやはり女性の複雑な心理を理解されていますよね。「二進法の犬」でも、女性キャラたちに私もああ、わかるな・・・って思うことが多くありました。紹介いただいた「皆月」今度読んでみます(^^)
(1)男
(2)北川悦吏子
(3)愛していると言ってくれ
北川さんはドラマの脚本家ですが小説化も。
「愛していると言ってくれ」をちら~っとドラマで見ていて、「こいつ女のくせに、やるな~。ここまで作れるか普通~」って思っちゃいました。
最終話ちかくなって女性主人公が浮気をしてしまう場面があって、
たった一回の性行為でさっさと全面的に永久に別れてしまうのが普通だと、女性主人公が当たり前のように意思を持ってしまっているんですよね~。
その後の期間の男性主人公の台詞や経過や行動もある意味よかったです。
この時榊という男性主人公。そうだよなあ、、、こういうタイプの奴って、甘くって堅いんだよなあ、脳味噌、ってところでしょうか。
浮気して他の男と性行為をした女を許す許さないのそういう男性の部分、人によって違います。性格も様々ですし。女性から見ればずいぶん難しい精神の動きぢゃないか。
ただ榊君のキャラを設定し、ストーリーを展開し、こういう結末になったっていうのは、これほどの作品発表舞台だということもプラスして、もう深い男性理解が無いと出来ないだろーなーと、感心しちゃいました。
榊君を主人公に据えておいた上での、この脚本家の進退!。
こういうのがひのき舞台一発勝負で出来る女性作家っていないんだよな~。
>女性から見ればずいぶん難しい精神の動きぢゃないか。
なるほど、確かにそうなのかもしれません。男性に女性について理解できない部分があるように、女性にもまた男性について理解できない部分がありますしね。
>こういうのがひのき舞台一発勝負で出来る女性作家っていないんだよな~。
まだそういう作家さんに出会えていないだけの可能性もあります(^^)わたしも、そういったまだ出会えていない作家さんの発掘をかねてこの質問をしましたので、この質問に他にいただいた解答がgodric様にとっても参考になりますように(^^)
(1)女性です
(2)E.M.フォースター
(3)「眺めのいい部屋」
映画もありますが
ジェームズ・アイヴォリー監督の、景色や風景へのこだわりは秀逸です。
ストーリーとしては主人公の、女性としての開花ぶりが上手に描写されていると思います。
とくに深層心理をズバリと指摘され、ビックリして泣いてしまうというシーンは
心の中が上手に整頓できず、周囲の意見に振り回されながらも
自己を確立したいという欲求だけは強い
若い女性の心理をなかなかついているなと思いました。
古い小説ですが、学生時代に読んで共感したことを覚えております。
この質問をして一番よかったなと思うのは海外の小説家を紹介してくださる方に出会えたことでしょうか。E.M.フォースター氏の紹介をありがとうございます。
>心の中が上手に整頓できず、周囲の意見に振り回されながらも自己を確立したいという欲求だけは強い
この説明だけで、ああわかってる・・・!と思ってしまいました(^^)今度是非読みます!
すみません、質問文をよく読んでください。質問と解答がかみ合っているようで、かみ合っていません。「男」や「女」の分析書が読みたいのではなくて、異性への理解や分析が巧みな小説家の書いた"小説"の紹介を待っています。
下のコメント部分に質問者の解答例をつけてみましたのでこれから解答してくださる方、ご参考にどうぞ(^^)