それと、ニカワを加えるときは、絵の具皿から色を梅皿などに取りわけてから加えるのでしょうか。
具体的に説明いただけると助かります。
日本画絵の具(水干絵の具)の扱い方。
【1】まず、膠三千本という名前の棒状膠1本を4等分位に折ります。折りにくいときは、タオルなどに包んで折ると折りやすいです。
【2】【1】の膠1本分を水、200ccにつけてふやかし(=しっとり湿って、水をはらみ、膨らんだ状態)ます。その後、弱火で、決して、沸騰させないで、温めて、荒熱を取ってから、ガーゼで漉します。
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以上は、膠のとき方ですが、扱いが面倒な場合は、市販の、<防腐剤入りのすでに、膠をといて、すぐに使える状況にしたもの>でも結構です。但し、絵の具の発色は、あまり、芳しくありません。
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【3】水干絵の具については、購入時に、ちいさな塊の状況のものと、粉上のものがあります。塊のものは、おっしゃるように、乳鉢の中でで乳棒で細かく、砕いてもよろしいですが、面倒でしたら、お皿の中で、ペインティングナイフもしくは、スプーンの背で、細かく、押しつぶしていただいても結構です。
【4】小さなスプーンを用いて、お皿の中の粉状に砕いた、絵の具の中に、1滴、【2】で用意した膠水を加え、粉と、膠水を混ぜます。さらに、1滴加えて、また粉と、膠水をまぜ、なめらかなお団子を作るように、よく練りながら、なじませます。
【5】かなり、やわらかなお団子上になりましたら、それまでに、加えた膠水と同量もしくは、すこし、少ない目の水で、さらに、なめらかにのばします。
・・・・お試しください。つぶやざらつきのない扱いやすい絵の具
になります。まだ、絵の具を溶き慣れていなくて、扱いがむずかしくて、このような方法で、絵の具をときあかしても、まだ粒が残るとおっしゃる場合は、別なお皿を用意して、上澄みを取り分け、粒が残る部分は、捨ててください。
※、<胡粉>=白の絵の具。については、もっと、厳密な溶き方があります。お団子状になった絵の具をお皿に、約100回ほど、打ち付けて、粒子の細かい<胡粉>に丁寧に膠分を行き渡らせて、その後に、水につけて、灰汁抜きをして、前出のえのぐの溶き方と同じく、小さいスプーンで膠を一滴ずつ加えて、なじませ。。。という動作を繰り返します。
参考になりました。ありがとうございます。
これは、目からうろこです。たしかにきれいに溶けます。発色もいいような気が…
筆を転がす方法で、かなり細かくなりました!