子供の学校の宿題なのですが・・・
「キズひとつない、赤くておいしそうなリンゴが実りましたが、中から幼虫がでてきました。幼虫は糸をのばしてリンゴから出て行くようです」
キズひとつないリンゴなのに、幼虫は
1.いつ
2.どのようにして
リンゴの中に入ったのでしょうか?
虫は卵をいつ産み付けたのだと思いますが
それはリンゴの実ができるまでのどの段階で
どのようにして産みつけたのでしょうか
ご存知の方よろしくお願いいたします
日本農業害虫大事典には、
モモチョッキリゾウムシの項では、
「母指大に肥大した幼果に口吻で深い穴をあけて1卵を産み、
粘液を吐いて塞いだ後に果柄に穴を開ける」
とあります。
ハナゾウムシなどで、子房に産卵するものあるようですが、この場合は果実になる前に枯れるようです。
リンゴの代表的な害虫の「モモシンクイガ」の可能性が高いと思われます。
http://www.fruit.affrc.go.jp/kajunoheya/apdb/lepA-M/C_sasak1.htm
果実の表面に産卵し表面から侵入しますが,ふ化幼虫の侵入口は肉眼での判別は困難ですので,傷ひとつないように見えます。
侵入時期は幅があり,幼果段階で侵入すると痕が残りますが,成熟しつつある果実の段階で侵入すると肉眼では見えませんし,虫糞を果実外部に排出しません。
リンゴから脱出後,繭を作って越冬します。
幼虫といっても様々ですが、クロフタモンマダラメイガの例です;
生態
(1)越冬
幼虫が粗皮下、樹皮の割れ目の内側などに白色の薄い繭を作って越冬する。様々な齢期の幼虫態で越冬する。多くは老熟幼虫で、繭内で越冬し、翌春繭から出ず、そのまま踊になる。
(2)産卵
卵は、粗皮や気根束などの荒れた部分に産みつけられる(推定)。
(3)幼虫
体長は13mm、胴部は緑色を帯びた淡褐色(中齢までは乳白色)、頭部はやや偏平で光沢のある茶褐色をしている。リンゴコカクモンハマキに類似するが、体毛が長く、体色が淡褐色(リンゴコカクモンハマキは緑色)であり、虫ふんを糸で綴り、吐糸量が多いことで区別することができる。
幼虫は、一部が皮部とつながり適度に水分がある樹冠部の粗皮下や割れ目の内側に潜み、粗皮と皮部の間や気根束の表面を縦横に食べる。秋期に有袋果の袋内へ侵入し、果実を食害する。除袋すると、露出を嫌うため果実から移動するが、稀に果実に食入することがある。密度が高い場合や夏期高温時に、袋内に侵入する個体が多くなる。
りんごをはじめとする果樹で卵越冬し、5月に成虫になる、第2世代以降はムギなどの中間寄主に移住する。体色は暗緑色で角状管は暗褐色。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9E%9C%E5%AE%9F
生物学上:受粉した雌しべの子房が発達した部分と、その付属器官のことである。単に実(み)とも言う。
雌しべや花粉の段階で卵がついていたのでしょう。
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