【謎解き・お約束占い・図書委員から告白されたい】


次は高校生のG覇だった。
G覇「図書委員のH原さんに告白する勇気がないんです。自分の顔も覚えてもらってないみたいで。どうしたら相手から告白してもらえますかねー」

B美は頷いた。
B美「今から3つの質問をいたします。その答えで未来を占い、3つのアドバイスを授けましょう」
G覇「お願いします」

B美「人が困っていたら助けますか?」
G覇「はい」
B美「下校時には机を空にして帰りますか?」
G覇「はい」
B美「ゴミを散らかすほうですか?」
G覇「はい。すみません」

B美は深くうなずいた。
B美「すばらしい。それではアドバイスいたします。お昼の弁当にはバナナも食べなさい。筋力と反射神経を鍛えておきなさい。みんなの印象に残る変な柄のTシャツを着つづけなさい」
G覇「え?」
B美「恋愛はかけひき。時には自作自演も必要です」

G覇は不思議そうに部屋を出た。
G覇「いったい何?」

※締切は5/12(水) 夜10時。「た〜る」さんの作問です。
 小説回答歓迎。ルールは過去の「お約束占い」を。
 http://q.hatena.ne.jp/1203177986

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  • 終了:2010/05/12 22:20:28
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ベストアンサー

id:Zelda No.4

回答回数1027ベストアンサー獲得回数16

ポイント200pt

G覇「まぁだまされたと思ってやってみるか」

B美に言われた通り、G覇は毎日変な柄のTシャツを着て学校に行く日々が始まった。

「な~にあの人?」「変わりもんじゃね」

教室や廊下で聞こえる声もG覇は耐え続けた。

でも、さすがに図書委員のH原さんにまでクスッと笑われてしまった時には

一瞬心が折れそうになったG覇だったけど…。

 

~B美のアドバイスを実行してからひと月後 ~

 

G覇は放課後、いつもどおり借りてた本を返すために図書室にいた。

毎回、本を借りてると言っても本が好きというわけではなく図書委員のH原さんが本当の目的であったG覇は

いつもどおり図書室をきょろきょろと辺りを見回しH原さんの姿を探した。

すぐにH原さんは見つかった。

H原さんはタワーのように高く積み上げた本を、ふらふらした足取りで持って返却本の後片付けをしていた。

これだ、とG覇は思った。

ちゃんとお昼に食べたバナナの皮は捨てずに持っているし、

バナナの皮が入った空の弁当箱を机の中に置き忘れるなどヘマはしてはいない。

B美が言っていた「時には自作自演も必要」とはきっとこのことに違いない!

G覇は弁当箱からさっとバナナの皮を取り出すとH原さんの通るであろう進路を見定めた。

ゴミを散らかすのは得意なG覇、周りの人に気付かれることなくさりげなくバナナの皮を床に置く。

山積みの本を抱え、前が良く見えないH原さんは床に落ちているバナナの皮など気付くはずもない。

バナナの皮を踏みずるっと滑り、アッという声とともにH原さんは宙にまった。

皆が振り返り危ないと叫ぶ中、G覇が素早く動いた。

(この為に腕立て伏せで筋力を鍛え親指腕立て伏せもマスターしたし、

投げられるピンポン玉をよけ続け反射神経を鍛え今や銃弾すらさらりとよけきれる。)

そんなことが頭によぎりつつG覇はH原さんをさっと抱きかかえた。

周りからは「G覇すげーな」「G覇くんすごい」「さすが、いつも人が困ってたらまっさきに助けにかけつけるG覇」と、変なTシャツを着て学校のみんなに印象付けてたおかげかG覇には沢山の歓声が寄せられた。

抱きかかえられたH原さんはG覇の顔を見上げると恥ずかしそうに顔を赤らめ

「私、Tシャツだけであなたのこと変な人って勘違いしてた見たい。私と付き合ってくれませんか?」

 

【謎解き・お約束占い・図書委員から告白されたい】 終わり

id:lionfan

Zelda様、「図書委員」という伏線も使い切った完璧な解答でした。

あとで読んでいただければわかりますが、「た〜る」さんの正解とかなり近いですし、「廊下」というシチュエーションの自然さでは、むしろ正解を上回っています。

いまのところ、いるかの最有力候補です。おめでとうございます!!

2010/05/12 22:09:30

その他の回答5件)

id:ryotakumi No.1

回答回数45ベストアンサー獲得回数6

ポイント80pt

順番に当てはめていくと、


・みんなの印象に残る変な柄のTシャツを着つづけなさい

   H原さんに顔を覚えてもらうため

・お昼の弁当にはバナナも食べなさい

・ゴミを散らかす

   バナナを食べてその後皮を散らかす

・筋力と反射神経を鍛えておきなさい

・人が困っていたら助ける

   バナナの皮で転んだ人をすぐに助けてH原さんにいいところを見せるため

・下校時には机を空にして帰る

   H原さんがラブレターを机に入れるときになにも物が入っていない状態


ということだと思います。

id:lionfan

ryotakumi様、簡素ながらおみごとな解答です。そのとおりでした!!

最初でほとんど考える時間もなかったのに、鮮やかでした。

2010/05/12 22:01:52
id:suppadv No.2

回答回数3552ベストアンサー獲得回数268

ポイント100pt

G覇はいつもの通りお弁当を食べた後、食後のデザートのバナナをつかんで、H原さんの姿を見るために図書室への階段を下りていった。

バナナを食べ終え皮をその辺にポイッと捨てた途端、キャーという声が聞こえ角を曲がってきたH原さんが階段から落ちそうになっているのが見えた。

B美の言うとおり、筋力と反射神経を鍛えていたお陰で、すんでのところで、H原さんを助けることが出来たが、H原さんは怖さのあまり気絶してしまっていた。

H原さんの叫び声で、誰かが走ってくる足音がする。

G覇は、自分の捨てたバナナのせいで、H原さんに怪我をさせるところだったということを思い出して、H原さんをそっと寝かせると、走って逃げてしまった。

友達「どうしたの」

H原「階段から落ちそうになって、気絶してしまったの」

友達「怪我は無い?」

H原「記憶が薄れていく時に、ピンク色の人が現れて助けてくれたような気がする」

友達「今も、ピンク色のヒョウ柄のTシャツを着た人が階段を駆け下りて行ったような気がするわ。あのシャツを着ているのは、G覇しかいないから、G覇が助けてくれたんだよ。」

次の日、G覇が登校すると、空の机の中に手紙が入っていた。差出人は、H原さんだった。

id:lionfan

suppadv様、お見事でした。ぴったり正解です。

そこそこ難しくしたつもりだったのですが、あっさり解かれてしまいました。脱帽です。

2010/05/12 22:03:41
id:nobnob3 No.3

回答回数326ベストアンサー獲得回数29

ポイント60pt

小説回答でなくてスミマセン。

B美「恋愛はかけひき。時には自作自演も必要です」

>H原さんとの出会いのきっかけを自分で作るという意味


B美「ゴミを散らかすほうですか?」

お昼の弁当にはバナナも食べなさい。

>バナナを食べて、バナナの皮を捨ててしまう。


B美「人が困っていたら助けますか?」

筋力と反射神経を鍛えておきなさい。

みんなの印象に残る変な柄のTシャツを着つづけなさい

>H原さんが、バナナの皮で滑って転倒しそうになるとき、変な柄のシャツを着たG覇が華麗に助ける。


B美「下校時には机を空にして帰りますか?」

みんなの印象に残る変な柄のTシャツを着つづけなさい

>H原さんは、いたく感動し、B美に関心を持つようになり、

B美のことを周りの皆から聞いてますます好きになっていく。

図書委員で!?シャイなH原さんは、B美に直接思いを告げることが出来ず、

彼女の机にラブレターを置くことになる。

机の中がぐちゃぐちゃでは、H原さんが幻滅してしまうし、

ラブレターを置かれても気がつかない可能性があるため、これは重要!


どうでしょうか。

id:lionfan

nobnob3様、途中「B美」→「G覇」と読み替えていいですね?

で、おみごと、完全な正解です。おめでとうございます。

2010/05/12 22:05:44
id:Zelda No.4

回答回数1027ベストアンサー獲得回数16ここでベストアンサー

ポイント200pt

G覇「まぁだまされたと思ってやってみるか」

B美に言われた通り、G覇は毎日変な柄のTシャツを着て学校に行く日々が始まった。

「な~にあの人?」「変わりもんじゃね」

教室や廊下で聞こえる声もG覇は耐え続けた。

でも、さすがに図書委員のH原さんにまでクスッと笑われてしまった時には

一瞬心が折れそうになったG覇だったけど…。

 

~B美のアドバイスを実行してからひと月後 ~

 

G覇は放課後、いつもどおり借りてた本を返すために図書室にいた。

毎回、本を借りてると言っても本が好きというわけではなく図書委員のH原さんが本当の目的であったG覇は

いつもどおり図書室をきょろきょろと辺りを見回しH原さんの姿を探した。

すぐにH原さんは見つかった。

H原さんはタワーのように高く積み上げた本を、ふらふらした足取りで持って返却本の後片付けをしていた。

これだ、とG覇は思った。

ちゃんとお昼に食べたバナナの皮は捨てずに持っているし、

バナナの皮が入った空の弁当箱を机の中に置き忘れるなどヘマはしてはいない。

B美が言っていた「時には自作自演も必要」とはきっとこのことに違いない!

G覇は弁当箱からさっとバナナの皮を取り出すとH原さんの通るであろう進路を見定めた。

ゴミを散らかすのは得意なG覇、周りの人に気付かれることなくさりげなくバナナの皮を床に置く。

山積みの本を抱え、前が良く見えないH原さんは床に落ちているバナナの皮など気付くはずもない。

バナナの皮を踏みずるっと滑り、アッという声とともにH原さんは宙にまった。

皆が振り返り危ないと叫ぶ中、G覇が素早く動いた。

(この為に腕立て伏せで筋力を鍛え親指腕立て伏せもマスターしたし、

投げられるピンポン玉をよけ続け反射神経を鍛え今や銃弾すらさらりとよけきれる。)

そんなことが頭によぎりつつG覇はH原さんをさっと抱きかかえた。

周りからは「G覇すげーな」「G覇くんすごい」「さすが、いつも人が困ってたらまっさきに助けにかけつけるG覇」と、変なTシャツを着て学校のみんなに印象付けてたおかげかG覇には沢山の歓声が寄せられた。

抱きかかえられたH原さんはG覇の顔を見上げると恥ずかしそうに顔を赤らめ

「私、Tシャツだけであなたのこと変な人って勘違いしてた見たい。私と付き合ってくれませんか?」

 

【謎解き・お約束占い・図書委員から告白されたい】 終わり

id:lionfan

Zelda様、「図書委員」という伏線も使い切った完璧な解答でした。

あとで読んでいただければわかりますが、「た〜る」さんの正解とかなり近いですし、「廊下」というシチュエーションの自然さでは、むしろ正解を上回っています。

いまのところ、いるかの最有力候補です。おめでとうございます!!

2010/05/12 22:09:30
id:sokyo No.5

回答回数1377ベストアンサー獲得回数97

ポイント100pt

  はーあ。図書委員になんてなるんじゃなかった。図書委員は図書室でネットカフェ気分だなんてうわさ、額面通りに信じるんじゃなかった。確かにカウンターのPCはネットし放題だけど、こんな仕事があるなんて思わなかったのだ。

 発端は先月の図書委員の集まりのとき。くじ引きであたしは、5月の10日からの週に、自分の学年の集配当番になってしまったのだ。

「じゃあ、10日からの週は…H原さんね」

愕然とした。完全に貧乏くじだ。

 集配当番というのは、図書室の本を延滞しているヒトに督促状を渡す当番だ。督促状は図書室のパソコンから印刷するだけだから簡単だけど、一応プライバシー保護ってことになっているから放課後にひとりひとりの机の中に督促状を入れていかないといけない。あたしは人の顔と名前を覚えるのがほんっとうに苦手なのだ。あたしのことだから5月じゃぜったい、学年のヒトのクラスも名前も座席もぜんぜん覚えられてない。そもそも4月は本の延滞をするヒトなんてほとんどいないのだ。延滞はGW明けがいきなり増える。6日と7日の週は2日しかないからそもそも集配当番がなくて、その次の週にまとめて督促状が発行される。そしてばっちりそこにあたしがはまる。

 つまりあたしが引いたくじは、1学期で最大、文字通りの貧乏くじなのだった。

 というわけでわたくしH原は現在、抱えるほどの督促状を抱えて廊下で呆然としていますなう。あ、ひとりついったーごっこはただのマイブーム。本当はtwitterやったことない。

 あたしはお弁当のおかずは好きなモノから食べるタイプで、夏休みの宿題はぎりぎりまで引っ張るタイプだ。だからラクそうなとこから督促状をさばいていく。1組には知らないヒトだけが残ってたから、ここは開き直って席を教えてもらえばいいだけの話。見覚えのないヒトになら気兼ねはないからね。2組も同じ。それを繰り返す。

 そのまた隣のクラスでは、あたしの友だちがまだ教室で残ってしゃべってた。

「あ、H原ちゃん! ねえどー思う?」

中学のときから同じこのコ、重症の恋愛病なのだった。中学のときからずーっと、カレシほしぃ的な発言を繰り返して早2年。…できないんだろうか。って、あたしもヒトのこと言えないけど。でもなんていうか、恋愛ってもっとナチュラルなものだよなぁ。もっとナチュラルに恋したらいいのに。

 そんな彼女に席だけ聞いてふりきって、そして一番めんどいのが残った。…自分のクラスだ。恥ずかしながらまだ分からないヒトがいるのだ。特に男子。新学期だからと言い訳になる時期はそろそろ過ぎた。だれか聞きやすい友だちが残ってるといいんだけど。あたしは友だち少ないのだ。

 片手で教室の後ろのドアを開けた。中には、だれもいなかった。ほんとにぃ? 想定外の事態だ。ピンチなう。ファイトだあたし。

 とりあえず分かるヒトのぶんはすぐにさばける。でも最後の1枚はよく分からなかった。「G覇」。聞いたこと…あるような…ないような…。顔を見れば思い出すかもしれないけど、だれもいない教室を踏破したところで席は分からない。見つかったのは机の間のバナナぐらいなものだ。マリカーかよ。世の中、ファイトじゃなんともならないことのほうが多いなあ。あたしを迎えてくれるのはバナナだけか。キミには用はないのだよ。

 あたしはとりあえず教室の一番後ろに立って、全体を見渡した。男子はたいてい机の中は教科書なりノートなりでいっぱいになっていた。あれを片っ端から見ればG覇くんの席も見つかるかもしれない。ひとつだけ、バナナのそばで中が空になっている机もあった。空っぽなら督促状を入れておいても持ち主は気づいてくれるだろう。空っぽじゃなければ…こんな仕事、そもそも意味ないかも。

 そうだ。私はこっそり、その督促状に印字されてる延滞の本をのぞき見た。ヒントあるかも。督促状にはこう書いてあった。『こんな夜更けにバナナかよ』。なんだそれ。ん、バナナ? やっぱりあの席?

 そのとき、あたしのすぐ隣で教室のドアが開いた。あたしはあからさまにびくっとした。我ながら挙動不審だけど仕方ないじゃん生理反応なんだよ。

「よ、H原。何してんの? なんか仕事てきな?」

 私はあわてて督促状を後ろ手に隠した。入ってきたのはいつも変なTシャツを着ている男子。名前は…思い出せない。向こうはこっちを知っているぞ気をつけろ、とあたしの警戒信号はぴこーんぴこーんと鳴りだしたけれど、だからってどうしようもなかった。このヒトG覇くんだったりするかな? このヒトに席を聞いたら不審かな?

「あの、さ、G覇くんって、席どこだっけ?」

あれ、あたし今、不自然なガール? だいじょぶだよね?

「俺の席? こっちだよ」

彼はバナナに向かって歩き出した。やっぱこのヒトG覇くんだったか! あたしはひとりついったーに書き込んだ。G覇くんの顔を覚えたなう。

 そしてバナナの隣の席に手をやって、言った。

「俺の席、ここだy」

 そのとき、G覇くんはバナナの皮で身体のバランスを大きく崩した。

 どすん。彼の顔は、あたしの目の前に。

「よ。H原、俺の名前、覚えた?」

 G覇くん。

 警戒信号は鳴り止んだ。あたしのひとりついったーはたった今、フォロワーがひとり増えて、ひとりついったーじゃなくなった。そしたら急にどきっとした。ナチュラルに恋とか、しちゃいそうになる。

 

  *  *  

 

こんばんは。

 

過去の質問とかももちろん目を通したんですが、

私、お約束占いは全体的にあんまぴんと来ませんでした(汗)。

想定通りじゃないとは思いますが、牽強付会を目指します☆

id:lionfan

sokyo様、力作の小説ありがとうございます。たいへん楽しく読みました。

「こんな夜更けにバナナかよ」とか「ぴこーん」とか、幅広く最近の小説を読みこなしているとお見受けしましたがいかがでしょう。(後者は深読みしすぎですか)

さて、「バナナの皮ですべる」を押さえていたのはOKです。

「自作自演」ですが、たしかに自分で踏むというのは斬新かつ、言われてみれば「なるほど」でした!!

2010/05/12 22:15:00
id:takejin No.6

回答回数1543ベストアンサー獲得回数203

ポイント250pt

回答です。

 

あと三冊ね。この漱石は、ここ。それから、この鴎外は、あそこね。あと、世界文学大全集は、えーと、となりの…一番上か。

もう。

誰なの、重い本を一番上の棚に入れる事にしたのは。とどくかしら。もう少し上、もうちょっと左。

 

あ。メガネが。

だめ、本が落ちてく

 

あ。

はい大丈夫です。そこです。ありがとうございます。

 

あ、あの…。

行っちゃった。だれだろう。親切な人だな。

ふふ、だけど、変なTシャツね。あれは、たぶん、ウルトラマンだわ。ぼけててわかりにくいけど。

そう。メガネ、メガネ。あった。もう、こんな時間。昼休みが終わっちゃう。急がないと。春樹を持って、鍵閉めて、と。

 

そういえば、あの時の鼠の言葉って、何だったかしら。春樹、春樹。この辺かしら、えーと、もう少し先かし

 

あ。

 

私、何で天井見てるの

あ。

大丈夫です。ありがとうございます。え、バナナの皮?

気がつかなかった。

本当にありがとうございまし…

 

あ、いない。

チャイムだ。メガネ、メガネ、ない、ない。

あった。春樹春樹。教室教室…横?セーフ。

 

ドキドキ。

ドキ。

ええと、英語だよ。集中。

ドキドキ  ドキ。

 

ノート。あ、何書いてるんだ、私。

これ、ウルトラマンだよ。なんで。

さっき、バナナの皮で転んだとき、抱えてくれた人も、ウルトラマンだった。助けてくれた。

 

ドキドキ

 

やさしい手だったな。

誰なんだろう。

ドキドキ ドキ ドキドキドキ

気になる。

 

すごく気になる。

どうしよう。

どうしよう。

 

……

みんな帰るんだな。

あ。

ウルトラマン。

 

ね、由美子。こっち、こっち。

あの、校庭の鉄棒の横歩いてるウルトラマンのTシャツの人、知ってる?え、なんとなく、変なシャツ着てる人だなって。

そんなんじゃないわよ。そう。

3-2のG覇さん?へええ。G覇さんって言うんだ。

やだ、怪しくないって。違います。でも、ありがと。

 

えーと、G覇さん。G覇。これね。

マンガしか借りてないのか。ウルトラマンだし、ね。

あら、でも、結構毎日来てるのね。気がつかなかったわ。

ドキドキ

どうしよう。

 

そうだ。

···

 

3-2と。ここかな。空っぽね。

これを置いて、と。

じゃあね。明日来てくれるかな。

 

······

 

おや、何か入ってる。

あ。文庫本だ。図書室の。

紙が挟まってる。

「お伝えしたいことがあります。昼休みに、図書室までお越しください。図書委員 H原」

これ、なんて本なんだ?

あ。

『初恋』

id:lionfan

takejin様、鮮やかな解答、ありがとうございました。

「図書委員」という伏線をうまく使い、想定解答にもたいへん近いです。

Zelda様とほぼ互角ですが、解答が早かったと言うことで、いるかはZelda様、ポイントはtakejin様といたします。

おめでとうございます!! すばらしい推理力+小説力でした。

2010/05/12 22:18:54
  • id:fi-mana
    柊 魔奈 2010/05/10 20:43:51
    お初で満足な答えは出来ないと思いますが・・・・。
    *自作自演(変なTシャツ)
    これは、みんなの印象とは別だと思います。
    『目立つ』こういう意味では役に立つかもしれませんが、印象とは別の話。
    こういう答えしか出来なくてすみません;;
  • id:lionfan
    fi-mana様、ありがとうございます。
    コメント欄ではなく、解答として書いていただけると、問題を解いている他の方の興味を削がなくて済みますので、
    できれば正式な回答としてお願いいたします。

    なお書き込みの意味がすこしわかりにくかったのですが、
    「変なTシャツを着ても悪目立ちするだけで、みんなの好意を得るまでには至らず、
     それは自作自演とは呼べないのではないか」という意味でしたら、自分もそのとおりだと思います。

    正解編を読めば、そこは納得していただけるかと思います。水曜日まで時間はありますので、ぜひ正式に回答していただければと思います。
  • id:lionfan
    ------------【謎解き・お約束占い・図書委員から告白されたい・解答編】------------

    私はぶ厚い本を抱えながら書庫へと歩いていた。
    H原「お、重い・・・」

    腰の高さから積み上がった本は私の顔の半分を隠している。
    H原「腕がちぎれる・・・」
    私は図書委員なだけあって力は無い方だ。自慢じゃないがこの前体力テストで握力10代を叩き出している。



    なんて考えていたらバナナの皮を踏んだ。



    誰? こんな所でバナナの皮を捨てたのは?
    バナナはおやつに入らなければいい、なんて遠足時の特殊ルールを否定していたら、私の体は力強く抱きとめられていた。



    G覇「だいじょうぶか?」

    そう言ったのは、変なTシャツを着た男子学生だった。
    H原「う、うん」
    私が小さくうなずくと
    G覇「よいしょっと」
    その男子学生はそう言って、軽々と本を持ち上げた。

    G覇「場所分かんないから、案内はよろしく」
    H原「でも、悪いよ・」
    G覇「いいって。暇だったし」
    そう言って彼は、勝手に歩き出してしまった。

    H原「ちょっと待ってあ・そっちじゃないよ・」
    私が追い付いた後は沈黙のまま書庫へと向かった。
    H原「あ、ありがとう手伝ってくれて」
    G覇「気にすんなって」


    なんだろう心臓がものすごい強さで動いている。
    これは・・・もしかして、恋?





    次の日、俺は期待しつつ机を探る・・・。あった! 手紙があった!
    あの文化祭の占い師が言っていたとおりだ! 机を空にしておいてよかった・・・。


    手紙は一行だけ。名前もなかった。



    ━━━━━━━━━━━━放課後、図書室に来てください。 ━━━━━━━━━━━━



    だが俺には、その手紙が誰からのものか、100%わかっていた。


    放課後 、俺は図書室に向かった。
    図書室に着くと、カウンターのH原さんがすぐに寄ってきた。

    H原「この前は転びかけたところを助けてくれてありがとう。私、G覇さんのことが大好きです。付き合ってください!」

    俺は「俺でよければ喜んで!」と答えたあと、とぼけて尋ねた。

    G覇「でもクラスが違うのに、どうして俺の名前を知ってるの?」

    H原は俺のTシャツを指差した。
    H原「友達に聞いたら、すぐに教えてくれました。『そんなユニークな柄のTシャツを着てる人なんて、G覇しかいないわよ』だって」

    俺は苦笑しつつ、あの文化祭の占い師の天才的なアドバイスに驚嘆した。

    H原はいたずらっぽそうな顔で言う。
    H原「転びかけたのがきっかけでG覇さんと出会えたのはうれしいけど、でもほんと、図書館にバナナの皮を捨てるなんて、マナーがなってない人ですよね」
    俺はあわてて答えた。
    G覇「そ、そうだな」
    H原は笑顔で言った。
    H原「次からはちゃんとゴミ箱に捨ててくださいね!」

    --------【謎解き・お約束占い・図書委員から告白されたい・解答編・終わり】--------
  • id:takejin
    ありがとうございます。ポイントたくさんいただきました。
    結構書き直しをくりかえしてたので、遅くなってしまいました。
    その分、ちょっと変わった感じの小説になったのではないかなと・・・
     
    告白をどう決めようかと思ったんですが、図書委員にこだわってみました。
    お気に召していただけましたでしょうか。
  • id:lionfan
    takejin様、ありがとうございます。
    冷静に読み返してみたら、takejin様のほうが、より正答に近かったと後悔しております。
    いつもレベルの高い解答すごいですね。ありがとうございます!!
  • id:Zelda
    私もあれっと思ってたのでなんだかすごく申し訳なくなってきました
    ごめんなさい
  • id:lionfan
    いえいえ、Zelda様もみごとな正解でしたし、
    答えがわからなかった人が読む「正解編」としては、takejin様の答えより、一読して納得感が得やすいとも思いました。
    あと、読んでいて楽しくなってしまい、少しくらいのアラを見えなくさせるくらいの力がありました。
    今回はご解答ありがとうございます。ぜひ威張っているかをもらっていってください。
  • id:takejin
    ええ、いるかは是非Zelda様へどうぞ。
    フフフ、その分ポイントはいただくのじゃ。
     
    ではなくて、私のは
    「お約束のわかっている人が楽しむ」小説になっています。
    削れるところ、極力削ってあるので、
    「お約束のわからない人」には、ちょっと…という作りなんです。
    正解としては、わかりやすいZelda様の方がよいと思いますよ。ええ。
  • id:Zelda
    それではお二方のお言葉に甘えましているかさんを頂戴させていただきます。
    というか、なんだか逆に気を遣わせてしまったようでスイマセン(^^ゞ
    謎解き、またあった際は是非参加させてくださいね。
    ありがとうございました^^
  • id:lionfan
    takejin様、Zelda様、楽しい回答ありがとうございました。どちらもいるかにふさわしい名回答だったと思います。
    よい問題を作っていただいた「た〜る」さんに大感謝です。
  • id:taknt
    バナナの皮ですべるだろうなというのは 予測できたけど、
    それが 恋には どうしても 発展しないような気がする。

  • id:sokyo
    ポイントありがとうございました。
    『ピコーン!』知らなかった…偶然ですo

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